BLOG-0093 RAH 仮面ライダー旧1号究極版

  ここで紹介するのは、メディコム・トイのRAH(リアル・アクション・ヒーローズ)シリーズ。子供の頃、変身サイボーグから入った自分としては、その延長線を極めた関節可動フィギュアと認識している。リアリティーを追及すると、PVCやキャスト製の静物を飛び越えて、関節可動モデルへ行きつく。最近ではS.H.フィギュアーツなど、人の動きに限りなく近い姿勢変形のできる商品が展開していて驚きを隠せない。しかし、ロボットでもない限り、硬質で関節構造が剥き出しのフィギュアは自分には受け入れ難く、やはり着衣を纏ったドールこそが、本物のダウンサイジングモデルとして所有欲を満たしてくれる。

 

そうなると、DXシリーズから進化を加速させているメディコムのRAHは、その頂点に立ってくる。しかし、大きなデメリットがある。それは、関節駆動のために、多少の容姿が犠牲になること、関節やコスチュームが傷みやすいこと、さらに全く触っていなくとも人工皮革のコスチュームは加水分解による経年劣化を避けることができない運命にあることだ。自分の場合も、劣化する情報を知っていたものの、まさか必ずなるものとは思っていなく、RAHの仮面ライダー旧1Ver.2.0から、THE FIRSTTHE NEXTなど多くを買い集めてきたが、その殆どは劣化して価値を成さなくなってしまった。ヤフオクをとおして二束三文で売り払ってしまったが、なかには劣化しない生地のものもあり、一部は手元に残してある。

 

経年劣化は、何物にも宿命として存在する。PVCのフィギュアでさえ、ベタツキが発生してくる。しかし、良質な樹脂だとその限りではない。例えばCCP社製のソフビフィギュアは、一部のパーツを除き殆ど問題は発生していない。昔のタイガーマスクソフビ(中嶋製作所製)なども所有しているが、全く大丈夫なので感心する。

 

RAHシリーズの合皮劣化については、メーカーサポートは全くない。しかし、改善策を打ち出してきた。それがエターナルレザーと呼ばれる高耐久性の合成皮革を素材に用いることだ。高耐久といっても、劣化を少し先延ばしするだけで、避けることはできない。それなのに、自分は性懲りもなく再び手を出してしまったのである。常に、究極の旧1号を追い求めている自分が存在している(苦笑)。

 

RAHの旧1号究極版が発売になった時、直ぐには購入しなかった。その頃は、スーツの劣化に散々と懲りていたからである。少し時間が経ってから、この究極版とサイクロン号のセットが発売された。実は、2009年に発売された、旧1号ver.3.5&サイクロン号のセットを持っていた。サイクロン号の仕上がりが凄まじく良くて大満足。旧1号の方も完成度は高かったが、ver.3.0までを持っていたので、こちらはポーズを付けたりすることは全くなかった。ある時、旧1号の劣化が怖くなりサイクロン号と併せてヤフオクで売却してしまった。意外と高値で売れたところに、今度は旧1号究極版&サイクロン号の発売がアナウンスされた。またかと思いつつ、よく見るとリアルな本郷猛の頭部が付属していた。言わずもがな、購入してしまったのである。サイクロン号は、前モデルと同仕様なので、この一件は買い替えに等しいが、ヘッドライトが点灯するギミックが付加されていたことは嬉しかった。

 

エターナルレザーは、見た目に生地が薄く、雰囲気は旧来のものよりも質感が良い。早速、ポーズを付けてみたが、相方が必要だ。そこで、RAHの蜘蛛男を出してきた。この蜘蛛男は、旧1Ver.3.0 初回購入特典商品で、怪人シリーズとしては最新版であり、よく出来ている。第1話登場の怪人として、旧1号と対面させるのはベストマッチングである。ちなみに、この蜘蛛男は合皮を使用していないため、劣化は無い。素体も、今のところ損傷していなく有難い。

 

RHAの本郷猛も引っ張り出してきた。こちらも劣化無し。紺ブレザーの1971ver.と称されるもので、旧1Ver.2.0購入チケット限定商品である。ここで、やってみたかったことがある。究極版セットに付属する、本郷猛の頭部と付け替えることである。これによって、遂に本郷猛も究極版になったと思う。今回の頭部は、肌の質感までも良く再現されており、これまでのなかでは最も本人に似ていると思うが、ムービー・マスターピースのようなリアル度には残念ながら及んでいない。

 

最後に、もう1体の旧1号を出してきた。こちらも大のお気に入りで、腕組にさせた旧1号である。同じRAHシリーズだが、コスチュームの合皮が他の生地とは異なっており耐久性が高いようである。幸いにも、劣化は認められない。但し、生産後の年数が経過しているため、無理なポーズを強いることは危険だろう。RAHのなかでは、旧12001DX や、旧1号後期版(桜島)Ver.2も同じ生地を用いている。

 

というわけで、ウルトラマン系のみではなく、仮面ライダー系の30㎝クラスも征服したいとマイブームが再来している。しかし、RAHは耐久性の点で要注意だ。

 

  

 

<Toy Data>

 

RAH No.782 仮面ライダー旧1号&サイクロン号究極版セット

    2019年 ¥60,500

 

RAH No.259本郷猛(1971Ver.)(DX 仮面ライダー旧1Ver.2.0購入チケット限定)

    2006年 ¥10,290

 

RAH DX No.349仮面ライダー旧1DXタイプVer.3.0

    2008年 ¥18,480

 

RAH No.358 怪奇蜘蛛男(仮面ライダー旧1Ver.3.0 初回購入特典商品)

    2008年 ¥15,540