BLOG-0085 CCP特撮1/6 マグラー

 地底怪獣マグラーは、多々良島の地下に生息する。劇中では、地上でレッドキングに対面して逃げ去り、次に地上に現れた際には、科学特捜隊のハヤタとムラマツキャップが放ったナパーム手榴弾で倒されるという、地味な役柄であった。しかし、印象が薄くないのは、怪獣無法地帯で登場した5体の怪獣(レッドキング・チャンドラー・マグラー・ピグモン・スフラン)のうち、欠くことのできない存在だからである。

 マグラーは、着ぐるみをリサイクル改造したものである。流用の順序については、バラゴン→パゴス→ネロンガ→マグラー→ガボラの順が定説となっている。直前のネロンガと比較すると、鼻の角はそのままに、2本の触覚を取り、首や脇、背中に大小のトゲを付けて異なる怪獣に仕立てられている。そして、全身は爪の先までブラック、口の中のみ赤いという雰囲気である。

 ここに紹介するCCPのマグラーは、艶消し一色で塗装されているが、劇中では実際は顔面や周辺が光沢を帯びていることを確認できる。艶消しのイメージが強いのは、地上へ出現した時に、土を被っていたからであろう。CCPでは、もう一つのバリエーションとして「赤土から出現したマグラー」を販売している。多々良島における出現時に、赤土を背中に被っていた場面の再現である。このマグラーは、「怪獣無法地帯」のセット(レッドキング・チャンドラー・マグラー・ピグモン・スフラン)にバンドルされたが、単体で販売されたかどうかは記憶がない。

 では、どれくらい赤いのかと言えば、それほどもない。商品サンプルよりも控えめな印象である。しかし、2体を並べてみると確かに赤いことが分かる。その他、腕や足に施されたウェザリングにも違いを見て取ることができる。個人的には、黒色の体色をベースに、トゲの間に赤土が引っかかっているような感じの表現がベストだったと思っている。

 

Toy Data
CCP1/6特撮シリーズDX 怪獣無法地帯セット 赤土から出現したマグラー 
 

<怪獣無法地帯セット>¥37,800 
・勇ましいチャンドラー
・チャンドラーに腕を噛まれ流血したレッドキング(前売り購入特典) 
・赤土から出現したマグラー
・多々良島でイデとフジ隊員を襲った奇怪植物スフラン2種
・レッドキングの投げつけた岩石に潰されたピグモン