ドドンゴは、2人のスーツアクターが組み合って着ぐるみに入るという、大型の怪獣である。そのフィギュア化には、まずは大きさの問題がある。エクスプラスの「大怪獣シリーズジャイアント」は、いわゆる30㎝サイズと呼ばれる基準で作られ、CCPの1/6特撮シリーズと同スケールであり、競合商品でもある。しかし、実際のスケールは統一性がなく、期待を裏切られることがしばしばあった。例えば、メフィラス星人、キーラ、レッドキングは30㎝サイズにしては二回りくらい小さい。がっかりして、直ぐにヤフオクで売却した経験がある。代わりに、所持している範囲では、ザラガス、ジャミラ、ギャンゴは十分な大きさがある。このドドンゴにおいても全く問題はなく、むしろ大きすぎると感じる。しかし、隣にCCP製のウルトラマンを置いてみると、サイズが良い感じにマッチングする。これこそが、ドドンゴの30㎝サイズだ。
大怪獣シリーズジャイアントのドドンゴは、造形もリアルで、原画デザインの魅力や、それを着ぐるみ化した高山良策の技術を改めて感じさせる。そこで、CCPのドドンゴと比較してみた(BLOG-0036でも紹介済)。CCPの1/6特撮シリーズも、大型怪獣については少しスケールダウンしている。タッコングやキングザウルス三世が、その例である。このドドンゴも、さすがに1/6の大人2人分のサイズとはならず、金型や流通、コストの都合なのか一回り小さく作られている。また、造形においては、ミイラ怪獣の雰囲気を誇張させるあまり、かなりイマジネイションが加えられている。頭の小ささや、頸部の反り、ウェストの括れなどに美化が施され、もはや中に人が入る着ぐるみではなくなってしまった。さすがに、ここまでデフォルメすると特撮実写版の世界から逸脱してしまうため、NGだと思う。30㎝サイズのドドンゴについては、明らかにエクスプラスに軍配が上がる。
Toy Data
エクスプラス 大怪獣シリーズジャイアント ドドンゴ
価格:不詳 2014年発売