平成仮面ライダーでは、早くも12作目となった「仮面ライダーオーズ」。平成シリーズはカードや携帯電話、USBメモリなどをアイテムとして変身を見せてきたが、今度はメダルだった。自動販売機がバイクに変形したりと、あまりにも意外な設定に初めは戸惑ったが、見ているとなかなか面白くなっていく。自分にとって、コアメダルが敵と味方の間を行ったり来たりする展開は、かつて「仮面の忍者赤影」における「ギヤマンの鐘」に近いものを思い出させた。「ギヤマンの鐘」とは、作品第2部の卍党篇(第14~26話)にて争奪戦が繰り広げられた「デウス」「マリア」「サタン」という3種の鐘である。
さて、今の特撮番組は玩具の開発と同時進行して制作されている。そのため、いち早く最新の玩具を商品化できるのと同時に、玩具を撮影用のプロップに流用することができる。仮面ライダーオーズ劇中のコアメダルについても、少々手は入れられているが販売用玩具と同一のものが使用されている。ところが、撮影シーンによっては小さなメダルを目立たせるために一回り大きな専用品(プロップ)を使用する場合がある。そのサイズは直径約52mmで、玩具サイズ40mmの1.3倍となる。
このプロップ版コアメダルとして発売されたのが、「鴻上会長の仮面ライダー40th Anniversary
ハッピーバースデーケーキ」だ。つまり、鴻上会長が仮面ライダー作品の40周年を祝うかたちでバースデーケーキを作り、そこへコアメダルを付属させるという企画だった。ウェブサイト上のプレミアムバンダイ限定販売で、2011年5月16日16:00に予約受付終了、実際に宅配されたのは7月24日であった。
ケーキは5号サイズ(直径約15㎝)で、冷凍してから配達するという手法がとられている。届いたら家庭の冷蔵庫で解凍してから食す。生ケーキなのだが、製法上どうしても風味は落ちる。このケーキ、実は我が家のすぐ近くで製造されていることが後から分かって驚いた。
肝心のメダルはというと、専用の化粧箱に納められ、さらに白箱に入って同梱されてくる。もちろんケーキと一緒に冷たくなっている。内容は、タトバコンポのタカ、トラ、バッタである。金色の縁はダイキャスト製で、玩具版のような切れ目はなく一周している。内部には、ベルトやアーケードゲームと連動するための回路は入っておらず、すっきりしている。質感もいいので、大切にしたいアイテムだ。
Toy DATA
「鴻上会長の仮面ライダー40th Anniversary ハッピーバースデーケーキ」
ケーキ+コアメダルセット プレミアムバンダイ 2011年7月 ¥4,410