BLOG-0046 DG-EX仮面ライダーのPR効果は?

 諸事情から立ち消えとなっていたHGCOREの復活編として誕生したのが、このDG(デジタルグレード)シリーズ。従来の優れた造形力に、新開発のプリント技術を用いた新シリーズだが、主に威力が発揮されたのは仮面ライダーシリーズだと思う。ライダーの複眼や変身ベルトなど、「ここまでやるか」と言わせるレベルまで色再現が行われた。

 しかし、このような超精密フィギュアがガシャポンとして発売されていようとは、コレクター層以外は知る切っ掛けが少ない。街角のベンダー機を見て「まだ仮面ライダー続いてる? 300円?高くなったね」くらいにしか思われないのだ。そこで、BOXによる店頭販売の策に出たのが、このDG‐EXではないだろうか。

 コンビニに置かれたDG-EXのBOX。手に取ると、中のフィギュアが明るく見えるよう梱包が考えられている。「このサイズで、この精度は信じられないくらい凄い。」と誰もが感じるだろう。399円とベンダー機販売より値が高いが、専用のディスプレイスタンドが付属する。決して、高値の玩具ではない。箱の側面には、「DG仮面ライダーシリーズ ガシャポン自販機でにて好評発売中!」と表記され、ミニブックの印刷もある。「えっ、これがガシャポンで売ってたの?、今度、買ってみよう!」 こんなシナリオのPR効果を狙った商品、それが今回のDG-EXなのではないだろうか。
 DGシリーズが凍結となった今、このような販売路線も生き残りの一つだ。噂では、DG-EXの第2弾が発売されるらしい。今度はブラインドBOXになるとか…。

 

Toy Data 
DIGITAL GRADE 仮面ライダー EXTRA MODEL 全4種 バンダイ 2010.07 ¥399

セブンイレブン限定販売