BLOG-0036 CCP1/6特撮シリーズ ドドンゴ 金色Ver.

 CCPからドドンゴの彩色版が発売になった。今回のカラーバリエーションは、金色Ver.と黄色Ver.である。劇中のプロップはどちらだったのか、俗には金色とされるが実際は黄色にも見えなくはない。撮影時の照明や補修、汚れなどのため、色の識別は微妙な判断となる。今回は、無難に金色Ver.の方を購入した。

 前入金特典の出現時の岩石は、5個付属してきた。おそらく、元は熔岩石の破片を模ったもので、それを樹脂で成型して塗装している。大きさが小さい。せっかくなら、ミイラ人間でも欲しかったところだが欲は言えない。
 さて、本体原型の方だが、以前から出回っているブラックVer.と同じものだ。まず、最初に感じることはデフォルメ感である。デザインが斬新なだけに、実際のスーツも良く出来ているのだが、弛みや変形が生じている分を濾過した造形となっている。CCPの場合、立体資料として忠実路線を進む一方、このようなデフォルメは普通に行っているようだ。先に発売されたエレキングも、典型例の一つとして挙げられる。
 ポージングの方は、動きが重視されている。体を捩じらせ翼の向きも左右非対称である。脚は前進の構えとなっている。実に躍動感がある。アクターが二人で操演する怪獣から、無骨な部分を排除した感じだ。
 彩色は、一言で行って重塗装。この単価で、ここまで塗り込めるのは大したものだと思う。足元には、お得意の土埃塗装が施してある。金色の部分には、褐色の塗料をたっぷりと被せコントラストを落としている。気になるのは上顎の歯で、歯茎まで白色が連ねていることだ。目立たない部分まで、手を抜いて欲しくなかった。CCP社内でグレードアップされたという塗装は、どの箇所だろうか。一つは、眼の後ろの黒色だと思う。このスポット塗装によって、表情が締まり毒々しくなっている。
 トータルでの評価は、かなり高いのではないだろうか。今までの1/6怪獣シリーズの中では、もっとも重塗装の完成品となっている。黄色Ver.の仕上がり具合も気になるところだ。

 

Toy Data
1/6特撮シリーズ CCP
Vol.023 ミイラ怪獣ドドンゴ 金色Ver. 2010.07 ¥10,920