BLOG-0034 CCP1/6特撮シリーズ ダストマン

 ダストマンと言えば、スペクトルマンに登場した公害怪獣の中でベスト10に入るだろう。トラックの運転手だった父親が、ラーによって改造され公害怪獣と化したのがダストマン。人間の意識を残したまま巨大化していき、数々の苦しみの末、劇的な結末を迎える。そのエピソードは、思い出に残る一話となっている。

 プロップスーツの製作には高山良策氏の手が掛かっているものの、ウルトラ怪獣と比べればマイナーだ。その怪獣を30cmソフビに仕上げたCCPの情熱は賞賛に値する。CCPは、起業前からスペクトルマンの造形を手がけており、その延長線上に同シリーズをマイペースで展開している。クルマニクラスの原型も完成しているが、発売に漕ぎ着けられるかどうかはユーザーのリクエスト次第だ。
 さて、ソフビの造形はリアルだ。金型から抜くことのできる限界、あるいは限界を超えているかのような思い切った立体部分を作出している。塗装は貧色だが、巧みなウェザリングによってダストマンの表皮をよく再現している。全体にダークなイメージだが、その中に電飾で発光する目は印象的だ。ポーズも、変貌した姿に対しての悲壮感が表れており素晴らしい。

 

Toy Data
1/6特撮シリーズ CCP
Vol.015 公害怪獣 ダストマン 2009.02 ¥12,600円