ウルトラセブン第44話「恐怖の超猿人」のロケ地になったことでも有名な日本モンキーセンターで、古谷敏氏のトーク&サイン会が行われた。本来は、金城哲夫研究会のメンバーのための催しだったが、一般来園者にも聴講できるよう配意されたらしい。急な情報展開であったが何とか調整がついたので、GASHA TECH東海メンバーと共に参加した(六郎太&BEAT)。
予定より早めに到着。会場のビジターセンターでは、既に古谷氏の姿が。何と、これから園長がロケ場所とモンキー達の案内を始めると言う。人数が少なかったこともあり、その場に言わせた我らも同行して良いことになり、古谷氏を含む6名でアフリカ館や南米館を回った。第44話からキャプチャーした資料を持って行ったので、園長の説明とともに非常によく理解できた。サルの専門的な話も、もちろん勉強になった。この園長、大のウルトラマン好きらしく、胸には科特隊のバッチを付けている。今回のイベントも、園長の権限を発揮して実現したところが大きいと感じられた。昨年は、ポインターを園に入れて、ロケ時の場所に置くイベントも行ったそうだ。園の運営とは直接関係ないイベントかもしれないが、こういう方向性もあってよいと思う。
さて、いよいよ古谷氏のトーク。まずは、お孫さんの話題にも触れ、教育論から始まった。意外なスタートだったが、全てがウルトラマンらしい言葉だった。目の前に本物のウルトラマンがいて、今もなお健在であることを十分に感じ取った。古谷氏はウルトラマンを一生演じておられるのではなかろうか。
その後に、ウルトラマンのスーツアクター時代の苦労話や、マスクの内側の世界について語られた。実にリアルで、興味深かい内容だった。初代ウルトラマン、そして体験者本人だけが知り得る世界だろうが、参加者は皆、声に出すように頷いていた。
続いて、会場からの質問タイム。様々な内容の質問が浴びせられたが、一つ一つ丁寧に答えて頂いた。知らなかったことが多かった。ダダのデザインは、実在の女性をモデルにしたそうだ。(その質問をした女性は、ゴーロン星人にそっくりだった。)質問の後はサイン会で、至れり尽くせりだ。持参した古谷氏の著書『ウルトラマンになった男』と色紙にサインしてもらい、握手と記念撮影もした。忘れられない思い出になろう。最後に撮影会。お決まりのスペシウム光線ポーズと、アマギ隊員のウルトラガンのシューティングポーズ。全然、色あせていない。ご本人は、今も時折、風呂場の鏡を見ながらポーズをとっているそうだ。見る側も元気になってくる。本当に素晴らしい、この瞬間。
今日は、充実した時間を過ごせた。天候が悪かったこともあり、会場の参加人数は20名程と少なく、このことが幸運にも皆と古谷氏との距離を縮めてくれた。親密になって、交流ができたと思う。古谷さん、そして金城哲夫研究会の方々、モンキーセンターの園長さん、スタッフさん、本当にありがとうございました。