マスクネタでもう一つ。「ウルトラマン光の巨人コレクション」だ。このシリーズは、先の「仮面ライダーマスクコレクション」が好評だったため、その延長線としてウルトラマンの世界へ踏み込んだものである。しかし、作品の設定上、仮面ライダーはマスクなのだがウルトラマンは顔そのものである。そこで、シリーズ名は「光の巨人コレクション」と命名されたようだ。一応、パッケージには“マスコレ”とも記されているが、いっそう両方とも「プロップマスクコレクション」などの名称の方が無理がなかった気がする。
このシリーズ、硬質樹脂製で中空、組み立て式である。Cアイをリアルに作り込んでいるところが売りのポイントとなっている。仮面ライダーの場合、台座に電球を仕込んだ発光バージョンが低比率でアソートされていたが、ウルトラマンでは全BOXに発光ギミックが備わり、スイッチ方式の変更により常灯も可能になっている。
仮面ライダーの出足は好調で何度も再販されたが、近頃は平成ライダーのバージョン違いのラインナップにユーザーも疲れ気味だ。この雰囲気は既にウルトラマン側にも影響しており、人気のあるマスクが小出しにラインナップされていく流れに抵抗があるのか、販売が振るわず早くも半額程度で処分する動きが見られる。
仮にウルトラマンのラインナップが一周したとして、次のシリーズは怪人や怪獣へ進めるのか。購買層としてはマニアに偏ってしまうだろうが、現状でも同じようなことは言える。ここは、リアルマスクマグネットコレクションの完全版と行きたいところだが、よほどの価格アップをなくしては、同等な塗装は不可能であろう。それだけ、リアルマスクは奇跡の商品だった。
Toy Data
ウルトラマン光の巨人コレクション Vol.1 バンダイ ¥609 2009.02